いつもは1年に1回のNODA・MAP番外編!
THE BEEって蜂のことか。
一緒に行ったのは、もちろんちばめ☆
原作は、筒井康隆の短編小説「毟(むし)りあい」
既にいや~な作品の雰囲気がぷんぷんする。
お涙、感動 あえて選ばず 見せるのは悪夢:YOMIURI ONLINE
「日本の映画や演劇が、泣ける、感動、といった要素を前面に出している。あまりに文化状況が安っぽいと感じ、乾いた作品をあえて選んだ」と野田。 イドとオゴロは、互いの子供の指を切り、相手に送る、というように復讐(ふくしゅう)がエスカレートする。 「作品が始まってから、ひたすら救いもなく悪循環の中で落ちていく。客は悪夢を見る気分になるはず。だが、もやもやしたままで終わるものを、日本でも見せたかった」
基本的に前情報がまったくない状況で観劇するようにしとるんやけど、
今回はこの記事を読んでから行ってよかった。
ロープのときの救いようのないストーリーにものすごいヘコんで、
ちょっと立ち直れやんかったの。
今回の作品はそんなもんじゃなかった。
怖くて、怖くて、涙を流したのはいままでの舞台の中で初めてやった。
出演者が4人しかいない中で、入れ代わり立ち代わりでたくさんの役を演じる。
箱を生かした演出でストーリー以外にも見せ場がたくさんあった。
それにしても野田さん、気持ち悪いおっさんの役させたら、ピカイチやわw
題名にもなっている、「THE BEE」つまり「蜂」は原作にはない。
野田秀樹自身がプラスしたメタファーだ。
観終わったあとに、ちばめと2人なんのことかわからんかったんよな。
私の勝手な解釈なんやけど、「恐怖って小さなことなんだよ」っていうことなんじゃないかな。
「でもバカにしていると痛い目見るよ、気をつけな」と。
いままで平凡に生きてきたイドが豹変したみたいにね。
ちなみに日本バージョンとロンドンバージョン(字幕付き)とあるので、
両方観に行ってもよかったな。
次のNODA・MAPもかなり期待。
期待しても裏切られない本物の舞台はNODA・MAPぐらいかもしれん。
贋作 罪と罰―NODA・MAP―(2006/1/14)
舞台初め ロープ―NODA・MAP(2007/1/6)
コメント (1)
なるほど。そういう解釈もあるなぁ。
私は、
・人間どんなに凶暴になっても苦手なものはあるんだということ。
・蜂に刺されるような一瞬の出来事だったり、些細な瞬間で、人間はいかようにも変われること。
そういう象徴なのかと考えてた。
しかし、野田の芝居はホント裏切らないよね。
次の「キル」も楽しみだねw
投稿者: ちばめ | 2007年07月08日 23:39