いろいろなところで話題になっていた「ザ・ダイバー/THE DIVER」日本バージョンを観劇しました。主演は大竹しのぶさん。野田さんの舞台は絶対観に行きたい! と思いつつ今回は出演者が出演者なだけになかなか入手困難>< 半ばあきらめとったんやけど、どうにか観劇することができました。みわちゃん、どうもありがとう!
今回は毎年恒例のNODA・MAPではなくて、彼が東京芸術劇場の芸術監督に就任したことを記念して公園が決まったらしいの。これからはNODA・MAPも池袋で開催になるんやろうなぁ。
NODA・MAPもわりとダークなストーリーで、終演後はガックリ……なんてことは多々あるんやけど、今回はそれ以上。たぶん記念プログラムなので、野田秀樹っぽさを全面に押し出したかったんやと思う。ファンにとってはとてもありがたいんやけど、そうするとやっぱりかなり救いようのないストーリーになっちゃうので、体も心もしんどい。だからといってライトな内容じゃ野田さんじゃないものね、せめぎあい><
いま現代によくある不倫の末に起こった事件を能曲「海人」と古典「源氏物語」に見立てて、ストーリーを展開する。いまとむかしが少しずつリンクして、だんだんと解き明かされていく事件の真相。やっぱりバッドエンドなんやけど、最初から最後まで気の抜けない、素晴らしい舞台でした。「THE BEE」のときと同様、怖くて涙が出た。今回は「怖ろしい」と「悲しい」。同じ女として共感する部分も多くて、だからこそ余計に怖かった。
大竹しのぶさんの舞台はずっとみてみたくて、期待通り、安定した演技で完全に舞台に気持ちを任せられた。初めて体験する彼女の演技が野田さんの演出だったことはとてもラッキィやったと思う。彼女だけじゃなくて、渡辺いっけい、北村由起哉、そして野田秀樹、出演者4人が渾身の演技を見せつけて、鳥肌が立った。
ロンドンバージョンもあるらしいので、そちらもぜひみてみたい。あと、ずっと思っとったんやけど、過去のNODA・MAPを全部チェックしたい。DVDを全部買うのはさすがに厳しいので、ちょこちょこTSUTAYAをチェックしとるんやけど、舞台のDVDってほんの少ししか扱ってないのでなかなか見つからず……。観劇した作品の中にももう1回みてみたいものもあるので、本格的に探してみよう。
河出書房新社
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