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ブログとブロガーの関係

今年は、去年からちょこちょこ呼んでもらっていた、飲み会やオフ会でたくさんのブログな人とお会いする機会が増えて、いろいろなブロガーとマニアな話から真面目な話までお話しすることができた。

自分が読んでいるブログの管理人(ブロガー)に会えるということは、個人的にはテンションあがることやったんやけど、それを周りの友達に言ったとしても、全然喜びが伝わらない。喜びを共有できないのは残念だけど、インターネットを使いこなせる人は、増えてはいるけど多くはないし、メディアとしてはまだまだだ発展途上だから仕方ない。この前,、IT mediaデビューした時に、周りの人に言ったら「IT mediaって何?」って言われたよ。日常的にインターネットを使う仕事をしていると感覚が麻痺しちゃうけど、私たちにとって当たり前なことでも、世間にはまだまだ普及していないのが事実。
インターネット自体そんななのに、ブログの世界に絞ったらもっと知られていないんやろうな。

でも、それは誰にでも言えることで、たまたま私はいま個人的にもブログを書いていて、仕事でブログを使うこともあるので、いろいろなブログを読んでいるけど、この仕事に就いていなかったらここまでになっていなかったはず。現につい最近まで、ネットのことなんて全然知らなかったしね。
それでも、ブログっていう存在を教えてもらって、書き始めてハマって、ネット好きを認めてもらって、夢だった仕事に就くことができた。
元々は紙の仕事がしたかったんやけど、結局WEBから離れられないと気がついた。
そう思わせたのは、ブログやSNSなどのいわゆるWEB2.0って呼ばれるサービスのおかげかな。(WEB2.0ってあんまり好きなことばじゃないけど、仕方ないか)
日々ネットに接していると、お気に入りのブログが増えていく。芸能人や有名人のブログはもちろん、一般の人のブログまで。あくまで個人の中でだけど、有名なブロガーに会えるっていうのは、芸能人とお近づきになれたみたいで、ちょっと自慢したくなっちゃう。
しかも、私の場合いろいろな理由で基本的に仕事で関わるのではなくて、プライベートではないけど、ブロガーとしてじゃなくて一個人としてって言えばいいのかな、でお会いする方が多いから、素なところを見られたりもするのよね。うまく伝えられないんだけど、「会ってみると意外に~~だった」っていう感覚に似ている気がする。

そうやって、たくさんのブロガーにお会いしていくうちに、だんだんと違和感を感じるようになった。それを決定的に感じたのが、ある飲み会で「○○(ブログ名)の○○さん(Aさんとする)」を紹介してください。と話しかけられた時だった。私に話しかけた人はその場が私と初対面、Aさんと私が話しているのを見て声をかけてきたらしい。「私が紹介っすか!」とちょっと戸惑ってしまった。だって、両方初対面なら、私をクッションに使わなくても話しかけたらいいがな!
しかも、まるでどっかの社長を紹介してもらうような、仰々しい雰囲気なんだもの!
確かにAさんは有名なブロガーなので、社長級?と言ってもいいのかもしれないけど、そういう風に扱うのなら、私みたいな平社員に頼んでも上まで声は届きませんよ?
その場は「Aさんです。(それ以上もそれ以下もなし)」と紹介して他のところに移動したけど、ずっとそのことが引っかかっていて、そのことがループしていた。

ブログが有名になると、もちろんブロガー自身も有名になり、「すごいブログ=すごいブロガー」とブログとブロガーを並列に扱われることがよくある。「○○(ブログ名)の○○さん」っていう形ね。その呼び方には激しく疑問を感じていて、「ブログがすごい=ブロガーも同じくすごい」つまり「ブログ=ブロガー」は間違いなんじゃないかと思っている。もちろん8割方正解、ブログがその人の全部を表すわけではなくて、ブログよりもすごいかもしれないじゃんってこと。もしくは、まれにその逆もあると思う。
(「有名」とか「すごい」っていうのも何を基準にするのかは難しいところだけど、ここではPV、はてブ数、被リンク数、総合的に見てということにする。)

ブログがその人のすべてっていうわけではない。でもどうしてか、頭に○○(ブログ名)がついてしまう。それだけブログが普及したってことだから、嬉しいこととして、肯定的に捉えることもできる。しかし、私が感じた違和感というのは肯定的な部分ではなくて、「すごいブロガーの近くにいれば、自分にも何かあるんじゃないか」という考えの方にだった。私は、ブログってそういうものじゃなくて、自分から何かをしないと始まらないものだと思っている。自分のブログを持っている人だけがブロガーではないし、読んでいる人、その知識を誰かに話す人、話された人もブロガーだとは思うけど、結局は何か行動している人なんだってこと。ただ待ってるだけじゃなくて自分で動いていかないとダメなんじゃないかな。
でも単純に動くって言っても、利益のためにブログを書いているような、明らかなのはアウト。書きたい!伝えたい!って思うことを書かないと内容が薄くなってしまう。まぁものすごい大金もらえるのなら、必死で書くだろうけど、それは例外ね。

ブログを仕事にしたいから、そのためにブログを書くっていうんじゃなくて、ブログを書いていたら仕事になりましたっていうのが、自然だと思うの。

私が知り合ってきたブロガーは自然にそういうことをしているし、それを見てブログってこういうものだと学んできた。でもそうじゃない人もいた。
それは、私にとってはとても衝撃的な出来事だった。

私がこの話をあるブロガーにしたら、「あなたは上質なブロガーばかりに会ってきたんだね」って言われた。
私は当たり前だと思っていたことが、実はとても大事なことで、大きくわけて2種類のブロガーに会うことによって、理解できたこと。
それが感じられたことだけでも、今年は実り大きな年だったといえる。

人と出逢うことは貴重なことだと感じているが、このエントリーでは、敢えていままで出逢えたブロガーの方々皆様に感謝の言葉を伝えたい。
どうもありがとうございました。
そして、これからも宜しくお願い致します。

ブログで意見を言い切ってしまうことをしてこなかったので、UPするかどうか悩みました。でもずっと書きたいと思っていたことで、強く感じたことなので、荒削りながら書いてみました。

このエントリーを書くにあたって、何人かの人に背中を押してもらいました。
ありがとうございました。

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