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R.P.G.(宮部みゆき)

R.P.G. (集英社文庫)

実家に帰ったときに久しぶりに発見して再読しました。やっぱりおもしろかった。「R.P.G.」は「ロールプレイングゲーム」の略ですね。

「どうしてゲーム?」と思わせるような始まりなんやけど、だんだんと見えてくる真相。謎を少しずつ解き明かしていくストーリーが好きなので、どんどん読み進められました。

工事現場で所田良介が遺体で発見された。捜査が進む中所田良介はネット上で「お父さん」を名乗り、家族ごっこをしていたことが発覚。捜査線上には、彼が親しくしていたという女性A子の存在も明らかになる。彼を殺した犯人は誰なのか。

主人公というより主役なのかな、は武上悦郎(通称「ガミさん」)、警視庁捜査一課四係のデスク担当で主にバックヤードの書類仕事を担当。ヒロインは殺された所田良介の娘、所田一美で、疑似家族である、「カズミ」「ミノル」「お母さん」の取調べが始まる。

2001年に出版された本ですがいまだからこそインターネットの力を思い知らされる。やるせないストーリーだけど、救いようがないわけではない、と思います。

何度も読んでいる作品なんやけど、実家に置いたままになっていたので、思い出しながら初めて読む気持ちで読み進められました。宮部みゆきの小説は「模倣犯」に代表される長編、短編が詰まった「あやし」など、多種多様で好き嫌いなく読めるはず。

いまでこそ読書するのは好きだけど、上京してひとり暮らしを始めるまでは活字を読むのが苦手でした。いまでも読書と言えば小説ばかりで、ビジネス書や啓蒙書は苦手で滅多に読みません。本当はそういう本もいっぱい読んで勉強しないとなんやけど、なかなか手が伸びず……。

最近また活字離れしちゃっているので、入り込みやすい本から読んでいく予定です。昔みたいに常にバッグに小説を入れるようにしようかな。

火車 (新潮文庫)
火車 (新潮文庫)
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宮部 みゆき
新潮社
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おすすめ度の平均: 4.0
4 何度も読み返しました
5 ★傑作!
5 カードローンの実態
5 ラストに思わず自分の手を伸ばしそうになるほど、のめり込む!!
1 良さが分からなかった

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