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「コースト・オブ・ユートピア―ユートピアの岸へ」Ⅲ部:SALVAGE「漂着」

いよいよ最終日となりました。2日目はわかりづらいところもあったけど、どうにかおもしろさを感じられた。さて結末はどうなるのかしら?

コースト・オブ・ユートピア―ユートピアの岸へ」Ⅲ部:SALVAGE「漂着」

失意の底にあったゲルツェンはロンドンに亡命。自宅をヨーロッパ各地で革命に失敗した亡命者たちの社交場として提供し、新しい人脈を得てロシア・ポーランド自由印刷所を立ち上げる。個人の自由こそ絶対的であるべきだと論じた『向こう岸から』のロシア語版を出版。あきらめていた母国語での自著の記念すべき一冊目を、亡妻ナタリーとの息子に熱い想いと共に手渡す。
やがて、盟友オガリョーフと共に大衆誌『鐘』を創刊する一方、オガリョーフの奔放な妻、ナターシャ(栗山千明)との関係を深めていく。
1861年、ついにロシアは農奴解放を実現する。喜びも束の間、不徹底な改革に落胆するゲルツェンは、流刑地から逃亡し、テロを企てる強硬派のバクーニンと決裂。暴力革命に反対するゲルツェンは、次世代の革命家たちに「死人」であると罵られる。
壮年期を迎えた彼らの胸に去来する、永い間求め続けた、革命の意義、本当の人間の幸福とは・・・。

結果から言うと「いろいろあるけどがんばって生きていこうね」というお話だった、と思う。そもそもオチとか、伏線とかそういうストーリーじゃなくて、時代を生き抜いた人たちを描いているので、腑に落ちる結末を求める必要はなかったみたい。

私が偉そうに言える立場ではないけど、舞台にはいろいろ張り巡らされた伏線を読み解いていくものと特にオチはなくて淡々と続いていくもの、ジェットコースターみたいにいろいろなことが起こっていくものとさまざま。今回は実在した人物が登場して、その人たちの生き様を描いているので、そんなにアップダウンがあるわけじゃないのよね。あと、Ⅲ部でも結構省略されている部分が多かった。

たまに「?」と思うようなシーンもあって、最終日まで置いてけぼりやったけど、どうにか理解できたような気がします。ちょっと台詞回しが危うかったけど、阿部寛の存在感は圧倒的やったし、別所哲也の名脇役ぶりに目を引かれた。ナターシャ・オガリョーフを演じた栗山千明はがんばっとるんやけど、ちょっと荷が重すぎたかなぁという印象。その点、勝村政信は3日間安定した演技で圧巻でした。3日間出演していたのに、アドリブまでこなすという余裕の演技、すごかった。

初めての蜷川舞台、大変やったけど、おもしろかった。ただ、もっと勉強しないといけないなぁと実感しました。もう少し知識があったら、もっと楽しめたんやろうなぁ。

とにかく3日間、お疲れさまでした!

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