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天使なんかじゃない(矢沢あい)

天使なんかじゃない (1) (りぼんマスコットコミックス (610))

少女マンガの定番中の定番「天ない」。何回も読んで、ストーリーは覚えとるんやけど、ふと読み返したくなって手に取ったの。矢沢さんの絵が落ち着いていく時期やったので、1巻と最終巻の8巻では全然違うところも見どころ。

「ご近所物語」や「NANA」を読んでいるのは「天使なんかじゃない」があったからと言ってもいいぐらい、私が矢沢さんにハマったきっかけになったマンガ。

主人公の翠が高校に入学してから卒業するまでを、恋愛あり、家族愛あり、友情ありと典型的な学園マンガとして描いている。でも、学園モノでありながら、登場人物が多種多様で、それぞれが主人公のようなストーリー。個人的には、マミリンの片想いとケンちゃんの片想いに肩入れしとった。結局翠とうまくいかなかった、ケンちゃんは「ご近所物語」でマンボーのケンとして登場しとるよ。そういう風にいろいろなマンガでキャラクターの繋がりを持たせているところも矢沢あいマンガの好きなところ。

マンガでは高校が舞台やったけど、読んだ時期がちょうど中学3年生で卒業シーズン、そして偶然にも私も生徒会をやっていたことから何となく重ね合わせる部分が多くて、かなり影響された。私も卒業式で答辞を読んだんやけど、翠の答辞を少し参考にさせてもらった部分もありました。

「りぼん派」ではなく「なかよし派」やった私は、りぼんに掲載されているマンガはほとんど読んだことがなかった。友達と話していたときに「天ない」の話になって、「ゆみ、天ない読んだことないの!?」と驚かれ、すぐにその友達が貸してくれたの。だから、初めて読んだ時期は、少し遅めの中学3年生。

初めて完読したときの衝撃は忘れられやん。授業終了のチャイムが鳴ると同時に貸してくれた友達のクラスまで走っていって、「本当にすごくすごくよかった、感動した。本当にありがとう」と涙目で伝えた。
授業中に読んでいたことはもう時効やよな?

自分が学生時代に読んだ作品を読み返してみると、当時の思い出も一緒に思い出されて、懐かしさが溢れてくる。リボン派の人は小学生ぐらいのときにリボンで「天ない」を読んで、中学生になって単行本で買って、高校生になって文庫で買ってという風にして、読み返すみたいやけど、私は初めて中学で読んでよかったなと思っとる。小学生のときに読んでも理解しづらいと思うもん。

読み返すたびに、明るく上向きになれるマンガ。

私は主人公の翠と同じ誕生日。なおこが「ハトの日やな」と言うてくれたのは、天ない読者やったからかどうかはわかりません。今度聞いてみよう。

天使なんかじゃない (8) (りぼんマスコットコミックス (785))
矢沢 あい
集英社
おすすめ度の平均: 5.0
5 名作
5 天使なんかじゃない(8)
5 (^_^;)
5 超感動です!

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