チーム・バチスタの栄光 (yumiking Diary)

お友達におすすめしてもらってDVDで鑑賞しました。現役の医師、海堂尊さんのデビュー作で、『このミステリーがすごい!』大賞受賞作品を映画化したもの。

「バチスタ手術」という難しい心臓の手術の名前をタイトルに入れていたので、ドキュメンタリー系の映画なのかと思っていたら、ミステリーやった。

好きな俳優や女優が出演しているドラマや映画はそれだけでもう満足になってしまう傾向があって、ストーリーに集中できないこともあるの。今回は竹内結子さんがでていたのでちょっと心配やったんやけど、この作品はかなりのめり込んで観られたよ。

元々病院を舞台にした作品が好きなんやけど、この作品は探偵役で竹内結子さん演ずる主人公、田口公子と一緒に謎を解いていく感覚がおもしろい。自分も作品の世界の中に入って謎解きをしているような気持ちになった。田口以外は少し人間離れしているというか、個性的な登場人物ばかりなんやけど、彼女は普通の人で一般の目線を持ってストーリーが進められていく。だから、観客は自分の立ち位置を決めやすかったのかもしれやんな。

小説では、主人公は男性で年齢も少し高めらしい。もう1人の探偵役阿部寛さん演ずる厚生労働省の偉い人の白鳥圭輔はそのまま。何となくやけど、小説なら男コンビでかっこよく事件を解決という話でも、切れ味いいかもしれんけど、映画はほかの出演者を見てももう少し華がある雰囲気にしたかったのかも。女性が観客の視点になった方が、共感しやすいような気もするな。

自分で選らぶ邦画は、まさに邦画！　というようなまったりとしたストーリーが多かったので、久々にさわやかに観られて新鮮やった。

「チーム・バチスタの栄光は、秋ドラマでドラマ化されるらしいよ。「犯人は原作と違うらしい」と銘打って、小説とも映画とも違ったストーリーになるみたいやから、両方チェックした人でも楽しめるんじゃないかな。私は原作を読んでいないので、読んでみようかなぁ。