東野圭吾さんの小説は好きなので、可もなく不可もなく読めた。長編でもサクサク読めたのは、読みやすいミステリーだったこと、先へ先へと読ませるストーリーだったことかな。
1つ残念やったのは、古本の文庫で買ったので、綾瀬はるかと山田孝之が表紙になっていたこと。ドラマ化されていたので、仕方ないんやけど本を読むときはそういうイメージを取っ払って読みたいんよな。ただ、ドラマを観ていなかったのでキャストのイメージはほとんどなくって、だからこそ読んでみるとキャストに違和感を感じた。ドラマはこの長編小説をどうやって表現したんかな。というか、どこまで脚本にしたんかな。
東野圭吾さんの作品はヘビーなファンにも、あんまり本を読まない人にもオススメできる。「おもしろい本貸して」という友達にはだいたい貸しとるかも。
内容はというと、バッドエンドいうかスローペースというか。30年ぐらい分の主人公の人生を描いとるんやけど、語り手はいないのに第3者によって語られているような感覚がある。それは、主人公2人の心情描写がまったくなくて、淡々と第3の目が物語を見据えているからなのかも。何を感じで、考えているのかまったくわからないので、ついつい先へと読み進めてしまう。
ミステリーというジャンルは基本的に読みやすいとされるけど、この作品はミステリーである前に、読ませる小説。ちょっと本から離れていたけど、久しぶりに読んだ本が白夜行でよかった。また当分は小説読みになりそう。
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