大好きな浅野いにおさんのマンガ「ソラニン」が映画化されました。映画化決定されたときに最初に思ったのは「大丈夫かな?」。
「ソラニン」は、お仕事でご一緒した方の結婚パーティの後に開催されたマンガ談義で、オススメされたマンガ。いまエントリーを読み返したらそうやったらしい。あのときの飲み会は本当楽しかったなぁ。ちょっと話が逸れてしまったけど、原作にすっかりハマっていたので、かなり不安でした。
いろいろ悩んだ挙げ句、えいやっと観に行ってきました!
さんざん迷っていた理由は以下の2つ。
1.原作者の浅野いにおさんが大好き
原作がある場合、実写化はなかなか難しいのは当たり前。小説の場合、読者が勝手に登場人物のイメージを作り上げてしまうので、出演者がイメージと違ったらその時点でアウト。マンガの場合、明らかに実写化しづらいキャラ(少女マンガなら、目の大きさ、スタイル、少年マンガなら、ワザ、動きなど)なことが多くて、実写化するとものすごくチープな印象になってしまう。
今回は非現実的な絵ではないから、出演者に文句はなかった。けど、浅野いにおさんが描くマンガの空気感が大好きだったので、映画化されることによって、それが壊れてしまうんじゃないかと思っとったん。
2.「宮崎あおいちゃんがとにかくかわいい」と評判
すごく主観的ですが、出演者の大ファンなら、映画がどんなヒドイストーリーであれ、我慢できると思うの。お目当ての人がかっこいい、かわいければ、何でもOKだと思う。
「ソラニン」を観てきた人の感想で多かったのは「宮崎あおいがかわいい!」っていう意見やった。ただ、私は宮崎あおいちゃんのことを嫌いではないけど、周りの人が言うほと大好きでもなくて、手放しで見入れる自信がなかった。かわいいとは思うんやけど、ドンピシャではないんやよな。
どうしよう、どうしよう悩んでました。でも、マンガでは文字でしか感じられない曲「ソラニン」を音と映像で聞くことができるだけでも、観に行く価値はあると思ったのと、同じく浅野いにおファンのくまめがねのくまさんの感想を読んで、よし行こうと決めたのでした。
映画館に向かう直前にくまさんにバッタリ遭遇してビックリ!
それで肝心の感想は、タイトル通り65点。映画の出来映えとしては85点ぐらい、かなり高く評価できると思う。再現性の高さはピカイチやし「ソラニン」を聞くことができて、本当によかった。でも、やっぱりどうしても浅野さんが好きすぎて、期待しすぎちゃったのよね。期待しすぎはよくないから、ヒートダウンして臨んだんやけど、それでもやっぱり期待しとったらしい……。
もう1点、観に行くことを決めた理由にもなった「ソラニン」の音楽。すごくよかったんやけど、ラストにかかるだけで、もう少しガンガン流してもよかったんじゃないかと思う。これはファンの欲目かもやけど、ちょっともったいぶった感じがして、残念でした。
「ソラニン」ってダウナーな雰囲気の浅野いにおマンガの中で、珍しく明るい未来を思わせるマンガ。映画では、その明るい部分が全面に押し出されていて、キレイにまとまっとった。でも私はダウナーなのが好き。憂いだらけの救いようのないストーリーで鑑賞後、落ち込んでしゃべりたくないみたいになるのが好きなんです。実際「ソラニン」観た後も落ち込んだんやけど、もう少しズドーンと押し倒されてもよかったな。
本当自業自得。期待しすぎはよくないって知っとったはずやのに……。「素晴らしい世界」「ひかりまち」が好きな人にはオススメ、「世界の終わりと夜明け前」「虹ヶ原ホログラフ」が好きな人にはちょっと物足りないかも。感想は人それぞれだと思うので、私の感覚ではそんな分け方かなぁ。
ガッカリ感を漂わせてしまったけど、総合的には観に行ってよかった。おもしろかったし、映画化されることによって、より浅野いにおマンガの認知度があがることもファンとして嬉しい。これからもどんどん活躍していってほしいな。
小学館
こんな時代だからか…
死んじゃ・・・ダメ
サブプライム不況まえの日本
漫画読みには薦めれない
Comment