ずっとずっと気になっていた、小日向文世さんを生で見たくて千秋楽ギリギリにチケットをゲットして観劇しました。
アイルランド演劇界をリードする気鋭の若手劇作家、コナー・マクファーソンの傑作プレイを、この秋パルコ劇場で上演。百戦錬磨の男優5人がここに集結、栗山民也演出のもと繰り広げるアンサンブルプレイ。ポーカーゲームの如く、男優たちが「舞台」というテーブルに乗り、「言葉」というカードを切りまくる。笑いとサスペンスのブラックコメディ「海をゆく者」、イヴの夜、男たちのゲームの行方は……。
「また小日向さんはアクの強い役を……」というのが休憩の時の感想。二重人格を演じさせたら彼にかなう人はいなんじゃないやろうか。
野田さんがおったか!
クリスマス・イヴの夜、何となく集まった5人の男たち、シャーキー(平田満)、リチャード(吉田鋼太郎)、アイヴァン(浅野和之)、ニッキー(大谷亮介)、ロックハード(小日向文世)。シャーキーとリチャードは兄弟で、アイヴァンやニッキーとは昔からの知り合い。ニッキーがたまたまバーで知り合ったミスターロックハートを連れてきて、カードゲームをすることになる。ゲームが進むほどに、ロックハードの正体が浮かび上がる。
小日向さんが演じるロックハードは「悪魔」で、リチャードの弟ハーキンの魂を抜き取りにきた。カードゲームで賭けるのは魂。小日向さんは物腰柔らかな雰囲気なので「悪」のイメージがなさすぎて、そのギャップがたまらない。平田さんの悪魔に怯える演技も素晴らしかった。
密造酒と共に5人がフラフラと思考回路が止まり始め、どんどん夜が更けていく。この展開は救いようのない終末なのかも……と覚悟しとったんやけど、いい方向に転んで朝日と共に未来が見える終わりやった。
小日向さんと平田さんを楽しみにしとったんやけど、2人はもちろん出演者全員の演技がぶつかり合う、いい舞台でした。
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世界一不幸な男の話・・・しかしハイクオリティなドラマです!
最高のドラマ
これを見逃したら損。
プロットもキャスティングもなかなかだったのですが…
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