DVD「キレイ～神様と待ち合わせした女～」 (yumiking Diary)

本当は生で観たかったんやけど、スケジュールが合わなくて見られなかった舞台。「キレイ～神様と待ち合わせした女～」をDVD鑑賞。

意外にDVDで観ても感動できることがわかったので、引越してから初めて近所のTUTAYAで借りてみた。TUTAYAに限らず、舞台のDVDって取り扱いが少ないよなぁ。需要がないのか、生で観て！ってことなのか…。

初演は2000年、松尾スズキさんが手がけた初めてのミュージカル作品。いま初演のキャストを調べてみたんやけど、奥菜恵さん、南果歩さん、古田新太さんって…。豪華すぎやろう。基本的に2回、3回って上演している作品は、「初演がよかった」って言われがちやよな。でも、再演があるってことは脚本そのものがいいってこと。もちろん私が観た再演もおもしろかったよ。松尾さんの作品ってひそかに初めてやったんよな。大人計画はいつも観たいと思いつつ観られてなくて＞＜観だしたのが日付変わっとったのに、2枚組で思った以上に長くて後半は辛かったけど、かなり集中して観れたよ。

酒井若菜さんが主演やったんやけど、急遽降板して鈴木蘭々さんになったんよな。成長後の役は高岡早紀さんやったので「あぁ、酒井若菜が主演やったらピッタリやったのになぁ」と感じてしまうのは仕方ない。でも急に代役が決定したのにも関わらず蘭々ちゃんの演技は素晴らしかった。

「神様と待ち合わせした女」っていうだけあって、神がかりな演出が多い。「キレイ」と「ケガレ」が対照的なんやけど、「光」と「影」の考え方に似とるように感じられた。影があってこその光、ケガレがあるからこその、キレイ。受け取り方は人それぞれやろうけど、そういうメッセージ性が伝わりやすい作品やったかも。

現実世界ではありえないことでも、舞台だとすんなり受け入れられる。でも、それは脚本・演出がいいからで、もしかしてこういう世界があるのかもって思わせられるのは演出家の腕なのかなと思う。

「大人計画」ぜひ生で観てみたい！